子犬を生ませる前に知っておきたいこと

パス姉
パス姉

私たちはどうやってここのおうちに来たのかなー

私たちは幸せだけどただ単に子犬が欲しいだけではみんなが幸せになれるとは限らないよー

そんなことがないようにきちんとした知識が必要だね

子犬3兄弟
子犬3兄弟

子犬を生ませる前に

犬の出産とは?

昔は犬のお産は安産で軽いとされていて事実放っておいても子犬が産まれます。

 

いつの間にか育っていくものですが、私達が手がけている大達は母犬にまかせっきりでは大きさや種類によっては安産というわけではなく、一胎仔全部が揃って育つとはいかないものです。

 

一般的に大型大より小型犬の方が難産で揃って育たないだけでなく、 出産にあたって難産であったりして仮死の状態で産まれた仔犬がそのまま冷たくなってしまったりします。

 

出産にあたって程度の差はあっても飼育者の介助は必要と思っていて家族の一員として犬を飼育し始めると子犬を産ませたいと思う気持ちが湧いてくることがあると思います。

 

特に最近は家族のように可愛がっている子の子犬を生ませて見てみたいと言う希望も高まりつつあります。

 

しかし、あまり知識がないまま事が進むとトラブルになりかねません。

 

交配と妊娠について正しい知識を得てよい子犬を出産させ飼い主、又は新しい家族のもとへ幸せを運び犬との生活を楽しんでいただきたいと思います。

 

妊娠する前に知っておこう

メス大の最初の発情は小型犬では8カ月頃ですが、大型犬では1年位まで遅れることがあります。

 

いずれにしても最初の発情の頃は体の成長が充分ではありませんから交配は見送るべきです。

 

生涯に何度も産ませるわけではありませんから1~2歳以上になるまで産ませる必要もないでしょう。

 

また、人と違って犬は生涯子大を産むことができますが、犬の初産は5歳まで。

2回目以降の出産は7~8歳を通ぎると高齢になり体への負担が大きすぎます。

令和3年6月1日から施行される改正「動物の愛護及び管理に関する法律」について

牝犬の生涯出産回数は6回まで、交配時の年齢は6歳以下、ただし、7歳に達した時点で生涯出産回数が6回未満であることを証明できる場合は、交配時の年齢は7歳以下となります。

CHECK

犬は年に2回の発情があり、 約2カ月の妊娠期間があります。しかし、10月に発情があり交配すると出産の時期が正月になってしまいます。やはり人が忙しい時も出産は避けるべきでしょう。 オス犬も発情があると思われていますが、メス犬の発情につられて騒ぐのであってオス犬には発情期がありません。交配可能となる時期は生後7~8カ月以上ですが、 小型犬は性格的に交配がうまくいかない傾向にあります。

 

交配をやめるべく例

体が小さすぎる

↳小型犬でその犬の標準サイズ上から見て明らかに出産が難しいほど小さな犬の場合。

 

犬種標準から繁殖が禁止されている欠点のある犬

↳それぞれの犬種には想型を求めた犬種標準、スタンダードというものがありますが、このスタンダードと照らして欠点とされる異常なものについては繁殖を自粛すべきです。

股関節形不全、肘関節形成不全、先天網膜萎縮などの遺伝的疾患がある場合にも出産は避けるようにしておきましょう。

また、人を噛んだり、犬を噛んだり神経質すぎたりする性格の子もやはり敬遠すべきです。

 

慢性疾患

↳当然のことですが出産は母犬にとって体力を消耗するのです。

飼い主は誰でも何か病気や異常があれば出産を避けると思います。

しかし、慢性的な病気や疾患を持っていても今の若い年齢では発症しない心疾患など飼い主が気づかないことが意外にも多いものです。

 

家族構成

↳ひとり暮らしの場合、出産は事実上不可能です。

一人では犬を飼うのも大変です。

出産に立ち会うことや離乳やトイレ、世話など、案外人手を必要とします。

さらにもう一つ忘れてはいけないことは、子犬へ心理的影響です。

子犬は人に触れないと社会化に問題が起こると考えられています。

独りでは人に触れる機会が少なく、子犬の精神的発育の上で問題がありますが、手伝いがいたり、色んな知り合いや近所の方に触れ合ってもらったりと工夫も出来ます。

 

住宅環境

↳マンションなどの集合住宅では完全にペット飼育が禁止されているか「建前禁止」になっています。

建前禁止というのは、禁止規約がないと飼育者のマナ ーが悪くなるというのが理由のようです。

また、飼育可能であっても大きさや数に制限があるのが普通で出産は避けるのが普通です。

しかし、マンションを地域社会と考えるとその社会の中に犬の出産などがあり、それが子供たちの目に触れるのは望まいことです。

マンションも立地条件や住人など様々です。

状況を考えながら繁殖しましょう。

 

難産になりやすい犬種

↳頭が大きく顔の短い犬を短頭種といいます。

ペキニーズ、 狆、パグ、ブルドッグ、フレンチブルドッグなどですがこれらの犬は難産の傾向にあります。

単純に頭がデカく出てこれません。

とくにブルドッグは、ほぼ出産予定100%難産と思っていいでしょうから帝王切開になります。

これらの犬は必ず獣医と連携する事です。

またブル系は他犬への攻撃性もある子が多いので我が子でも平気で噛むこともあります。

勿論、温和な子もいます。

 

サイズで見る出産

小型犬

小型犬が最もお産が重く、とくに小さい個体は難産で帝王切開の確率が高くなります。

出産頭数が少ない、出産日が伸びるなども難産の確率が高くなる因子です。

また社会性の育っていない犬も出産、子育てをする事ができない場合や初めの1匹目の出産ではびっくりして何もしない場合もあります。

時間が経ちしばらくすると母性本能が備わっていき次第に世話をする様になります。

初めてなのに世話をするなんてまさに本能なのでしょう。

陣痛、分娩までは生理的なことですから起こりますが、それでも犬によっては子犬が生まれても全く関心がなかったり、母乳を与えるのを拒否することもあります。

 

中型犬

標準的な犬の体形で出産も重くはありません。

生まれる子犬の数も4~5頭で標準です。

もっとも出産が楽なサイズです。

 

大型犬

出産は軽いのですが、出産頭数も多い傾向にあります。

多いと10頭を超すこともありますので子犬の引き受け先を考えて生ませる必要があります。

また、成長と共に体も大きくなり、歯も出て歩きだしてそれが5頭以上になるととても労力のいる飼育となります。

その中に喜びがあるのも事実です。

成長はバラバラ
 一つの種類で犬ほど体形に違いのある動物はないといわれています。一口に犬を育てるといっても、大型犬と小型犬ではまったく違った動物と考えたほうがいいでしょう。成長のスピー ドを紹介すると、チワワとグレート・デンでは、 誕生時でも10倍ぐらい違いますが、60日後にはその差は30倍にもなります。当然、お産から離乳、子育てまで、食事も心のケアもすべてが違います。グレー ト·デンの子犬が5頭生まれるということは、2カ月たつと15㎏のやんちゃな子犬が5頭いることになります。場所や敷地も十分な広さが必要でただ形が好きだとか、飼ってみたいなどという理由では、飼うことはもちろん、お産をさせることもできません。

 

繁殖可能な年齢

子犬が成長していく過程でメス犬ならば妊娠することが可能な体になり、オス犬ならば妊娠させることが可能な体になることを性成熟に達したと表現されます。

 

メス犬では卵巣の卵胞から分泌されるメス性ホルモンによって生殖器が発達、充実してきて初めての発情期を迎えます。

 

オス犬では睾丸の発育とともに精子が造られ始め、陰茎なども発達してきます。

CHECK

初回発情が見られる時期は、犬の大きさによって差があり、小型犬種では6~8ヶ月齢、大型犬種では8ヶ月~10ヶ月齢位と言われていますが、同じ犬種も個体差があり、予定どうりに見られないものもあります。オス犬の性成熟は、同じような大きさのメス犬より多少遅いと言われています。

 

交配に適した年齢と時期

性成熟に達したメス犬ならば立派に繁殖能力がありますので交配、出産が可能です。

 

しかし、初回発情の見られる年齢がまだ骨格形成がしっかりしていない6ヶ月~8ヶ月頃ということで、初回の発情での交配は見送る方がよいと言われています。

 

超小型犬種のブリーダーの方の中には初回発情で交配して骨盤が固まらないうちに出産させた方が骨盤が広がり、その後の繁殖のためにも良いと言う人もいますが根拠はありません。

大型犬のドックショー(展覧会)は2歳くらいまでに妊娠すると妊娠子宮の重さまで背骨が下がってしまい、体型が崩れてしまうことから2~3回の発情を見送ることがあります。

 

とくにジャーマン・シェパードでは、2歳以下の繁殖を禁止している登録団体もあります。

 

繁殖に適した年齢としては、超小型犬種から中型犬種までは1歳半前後(3回目の発情)、大型や超大型では、2歳以上が良いと考えられます。

 

高齢出産の限度としては犬の体力や泌乳量の低下、乳腺や子宮の病気などの発症にもよりますが、犬種や大きさに関係なく、初産は5歳。2回目以降出産は7歳くらいまでの方が犬のためによいと思います。

 

令和3年6月1日から施行される改正「動物の愛護及び管理に関する法律」について

牝犬の生涯出産回数は6回まで、交配時の年齢は6歳以下、ただし、7歳に達した時点で生涯出産回数が6回未満であることを証明できる場合は、交配時の年齢は7歳以下となります。

 

 

交配相手を探す

発情がきたからといってすぐに交配して子犬を産ませようと思っても相手がいることですから簡単にはいきません。

散歩中に仲良くなったオス犬を前もって予約しておくこともできますが、交配経験のないオス犬では交配がスムーズに行なわれるとは限りませんし、補助する人も素人なら尚更上手くはいきません。

 

子犬は両親の遺伝子を受け継ぎますのでより良い子犬を産ませるには、

性格、体格、血統などを充分考慮に入れて交配経験のあるオスを選ぶことをお勧めします。

 

経験のあるオスでしたら迷わずマウントして目的を果たすことができるからです 。

 

またメス犬を保持する人はオス犬の知り合いなどだと尚更マウンテングしやすくなります。

オスがメスにマウントする時にメスの保持している人とオス犬が丁度対面になるため知らない人が気になりマウントが中断する場合もあります。

 

探し方

相手の探し方はメス犬を購入したペットショップやブリーダー(繁殖家)、訓練所からオスを紹介してもらうのがよいでしょう。

犬の専門雑誌の広告欄に写真入りで種オスが掲載されていますので気に入った種オスがいれば交渉することも可能です。

 

また、各犬種団体に連絡して傘下のクラブの紹介もいいかと思います。

 

最近ではネットで交配相手の情報をインターネットの普及から簡単に手に入れることができるようになり、利用している飼い主も多く見受けられます。

散歩中に仲良くなった犬仲間の情報も役に立つこともあります。

まずはネットで調べて問い合わせたはいかがでしょうか?

ポイント

メス犬に発情きてからでは遅く、以前からオスの飼い主又はブリーダーなどに連絡や交配の予約をします。とくに最近では、甘やかされて飼育されている犬が多いため、他の犬との接触がなく、人にしか興味を示さないこともあり、オス側が特にそうですが、交配がうまく行なえないこともあります。そのため、知り合いなどで可能であれば、オスと事前に遊ばせるなどして、相性や関心度を確認しておくのも効果的です。

 

交配前にする事

ワクチン接種

↳交配の前にしておかなければいけない事があります。

生まれてくる子犬や交配相手のためにワクチン摂取を必ずしておく事です。

オス犬自身の感染症に対する免疫を持たせるとともに初乳を子犬に飲ませることによって免疫が移行して子犬にもたらせます。

 

寄生虫の駆除

↳妊娠中に胎盤を介して胎児に腸内寄生虫を感染させる危険があります。

なので腸内寄生虫の駆除も重要です。

蚊のフィラリア薬を季節に合わせて与えてれば大体問題ありません。

さらにフロントラインなどで外部寄生虫(ノミ、ダニ)の駆除も済ませておきましょう。

 

遺伝性疾患の有無と血統書の確認

↳分かってる方も多いと思いますが、遺伝性疾患がある子は繁殖は避けましょう。

また、お互いの血統書を確認して近視交配(同じ血筋)にならないように先祖を確認しましょう。

 

交配当日の段取り

交配は、オス犬の所有者宅で行なわれるのが一般的です。

 

これは環境などが変わるとオス犬はメス犬より周りが気になりうまくマウントすることができなくなることがあるからです。

 

遠方の場合もありますので当日は体調に充分気をつけてグルーミングや排尿、排便を済ませておきます。

 

車などで移動する場合、車酔いをするオス犬には朝食は食べさせない方がよいと思います。

どちらにせよ、朝食は控えましょう。

 

相手の家に到着後、メス犬も緊張しますので交配前に先方の周りを歩かせもう一度排尿、排便を済ませてリラ ックスしてから交配に望んでください。

 

毛の手入れ

長毛犬や毛のごわついてる犬では外陰部や尾根部の被毛が交配時の妨げになりますのではさみやバリカンなどで周囲を事前にカットしてスッキリしておいた方がよいでしょう。

 

カットできない場合はトリミングでスッキリするのもいいでしょう。

これは今後、もし妊娠して出産を迎えるときも破水や出産後の悪露などで外陰部周辺が不潔になりやすく、さっぱりとした方が皮膚炎予防や衛生がいいです。

 

交配の取り決め

交配を予約する時に、種オスの所有者と確認しておかなければならないことがいくつかあります。

 

一番大事な問題は交配料です。(相場はピンキリ)

 

チャンピオン犬や海外から種オスとして入れた場合は交配料はそれなりに高くつきます。

また、交配料を現金で払う方法と生まれてくる子犬のうち一番良い子犬を交配料の代わりに渡す(子返し)方法があります。

 

出産頭数の少ない小型犬では一頭の場合もあり、子返しでは問題が生じることもあります。

その為、行く当てがない子が居れば子返しします…などとしっかり話し合いをするのがいいかと思います。

生まれてくる子犬の血統書を作成するために交配証明書が必要になりますので、必ずオス所有者からもらっておいてください。また、最近ではオス側だけDNA登録も必要です。さらに不妊に終わった場合再交配を1回だけとか無料でお願いできるかどうかもオス所有者と話し合っておかなければなりません。 交配の回数も1回交配と2回交配がありますので前もって確認しておく必要があります。トラブルを避けるためにも一人で交渉しないでオスの選び方や交配料の相場について交配させた経験のある人やネットなどで調べたり相談するのも良いでしょう。

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