出産前の準備

パス姉
パス姉

妊娠して子供が生まれてくる時が近づいてきたらどこで産もうかしら?

元気な赤ちゃんを産むためにはお母さんが安心してリラックスできる環境が大切なんだ。

そんな産室を作る為になるべく理想の部屋を作ろう。

子犬3兄弟
子犬3兄弟

出産を控えての準備

産室の準備

犬の妊娠期間は、58~63日と幅があります。

日頃、犬小屋で生活して居ない室内飼育の犬には犬舎や箱などに入れられることを嫌うものもあるので、出産に備えて産室を準備します。

 

出産予定の1週間くらい前からいつ出産が始まっても良いように産室の準備をして準備が出来たらその場に入る練習をして慣らすようにしてやります。

 

練習方法としては日中だけ入れておく事や晩だけそこで寝てもらうなど少しづつ慣れさせていきましょう。良い条件の産室ですと、すぐに馴れ好んで産室に入っているようになります。

 

理想の産室

産室の広さは幅が犬の体長の2倍、奥行きが体長の1.5倍位あれば子犬がある程度大きくなっても授乳するのに適当な広さだと思われます。逆に広すぎると子と母犬が離れすぎてしまう事があります。(特に冬は危険)

産室の出入り口は、母犬が出入りする時に乳房や乳頭が当たらず、子犬が少し大きくなって動き回っても出てこられない高さにします。

 

産室の設置場所は、母犬が安心できることが第1条件です。

 

犬が1番懐いている人の部屋、家族が集まる居間や、台所の片隅などでもいいと思います。そのような条件の中で、できるだけ人が通らない場所を選び、家族といえどやたらと覗けないような工夫をして場所を決めてやります。

季節によっては、温度調節や、風通しの必要性も考えてやらなければなりません。1度決めた場所は、母犬を落ち着かせる為にも、やたらと移動しないような注意が必要です。産室の中には、練習の段階から細かく切った新聞紙やタオルなどを入れてやります。細かく切った新聞紙は出産の時に羊水や血液で汚れた場合に直ぐに取り換えてやれるように、多めに準備しておくと良いでしょう。

良い産室の条件

  • 道路等に面していないで、他人の近づかない。なるべく静かなところ
  • 他にも飼育犬がいたら、 それとは離れたところ
  • 飼い主の住む家屋内、例えば押入れなどに設けるのも便利で良いのですが、床面や壁の汚染が甚だしいので、あらかじめ対策を考える必要があり、 この時は、犬のサイズより大きな産箱を用意した方が良い。
  • 冬暖かく、夏涼しいようにする。
  • 内部が暗くなるよう、カーテン等を設けるが、照明もつくようにする(この場合、電球に母犬が届かない程の高さと位置構造にする)
  • 産室は育室も兼ね、2ヵ月間程使うことになるので、大型や中型はある程度の広さのある運動場(金網囲い、屋根付き)が付属していた方が良い。
  • 産室の広さは、母犬が内でラクに転回出来るようにする
  • 間口の高さと幅は、 世話する人の手が隅まで届くような寸法と構造にする。

レントゲン検査

妊娠中の管理で述べたように出産予定日が近づいて来たらレントゲン検査を受けることをお奨めします。

妊娠中期の妊娠診断には超音波検査(エコー)が用いられます。

妊娠中の管理

 

妊娠末期、出産直前の場合には胎児の頭数と大きさを調べる事を目的としてレントゲン検査を行ないます。

 

この時期になれば、胎児の大きさと骨盤腔の広さの比較も出来るので、難産の可能性がありそうかどうか判断にもなります。

なによりも、胎児の頭数を把握しておけるということは、自然分娩においていつまでも出産が続くのかを心配する必要が無くなるということです。

レントゲン検査で調べてわかっている頭数が無事出産されれば安心できますし、あとは母犬に任せて犬のそばを離れることができます。

 

出産直前までに用意するもの

体温計➡母犬の体温の変化で出産兆候を把握することができます。体温計は棒状体温計や電子体温計が使いやすいでしょう。

 

はかり➡子犬の発育状態を把握するためのもので5㎏までぐらいがいいでしょう。1週間程度の記録なら1~2㎏でもよい。

 

タオル➡生まれた直後の子犬を拭いたりします。産まれたばかりの子犬は羊水で濡れていますので水分をよく吸収するものが良く、使い捨てにするので使い古したものでも、ボロ布でも構いません。その後も使いますので多めに整えておくとよいでしょう。

 

新聞➡産室に敷く新聞や出産時に使う千切りに刻んだ新聞などは多めに作っておきましょう。

その後も頻繁に使うのでかなり多めに備えておきましょう。

 

糸➡裁縫用の木綿糸で構いません。

太めの丈夫なものが良いですが、凧糸のような太過ぎるのは不適です。

動物病院で縫合用の絹糸を分けてもらっても良いでしょう。

へその緒をハサミで切断する時に結紮(縫合や止血)して止血するために使います。

母犬が食いちぎった後に出血が見られた場合にも結紮して止血をします。

 

ハサミ➡子犬のへその緒や糸を切ります。

 

カンシ➡1人の場合は子犬のへその緒をカンシで固定して糸で縛る用に。

2人以上いる場合は1人が子犬を固定してもう1人が糸で縛って切るのでその場合は不要です。

また子犬は意外と動きます。

 

消毒➡体温計、ハサミ、糸などを拭いて消毒します。

化粧品売り場などにある市販のものでも構いません。

 

筆記用具➡子犬の性別、体重、毛色、模様などを記入して観察ノートを作ります。

エクセル等であらかじめ作っておくのも良い。

DL➡子犬成長表.pdf

 

お湯➡産湯(40~42度位)で子犬を洗うように使ったら捨てるのでお風呂にためておくのも良い。

蛇口からお湯を出す場合は不要です。

 

番号札➡子犬の識別用に作っておく

 

カゴ➡出産が終了するまでに先に生まれた子犬を一時的に入れておく箱やバスケット

 

ホットヒーター➡冬期でしたら必要(特に足元)

 

その他➡ティッシュペーパー、ガーゼ、ビニール袋、洗面器なども用意しておきます。

長毛種の犬では特にそれ以外の犬でも出産時にに伴う汚れが被毛に付着しないように外陰部の周囲や大腿部の被毛を短く切っておくようにします。同様に、子犬が乳首を吸い付きやすいように乳首の周囲の毛も切っておきます。
☞【参考動画】出産前日の体温変化や子犬の取り上げ方、へその緒の除去など

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